逆立ち日記#7

夜中に何の目的もなく

勝手気ままに車を走らせてみる。

時勢に相応しく、

歩行者はほとんど見られない。

誰を照らすでもなく点在する街灯は、

僕を少しだけメランコリーな気持ちにさせた。

本来熱狂が渦巻く場所である筈の

夜の街は、まるで貝のように

その口を固く閉ざしている。


"花盛りの日々はきっと戻ってくる"

誰もがそう信じながら、

十人十色の自粛をして

生きているに違いない。


カーラジオから流れる

レゲエの裏打ちのリズムと、

肌にまとわりつくが適度な湿気が

来るべき夏を連想させる。


夜のドライブは中々に心地良い。

断酒をしなければ、

この発見は得られなかった。

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コメント: 1
  • #1

    つち (日曜日, 06 6月 2021 07:44)

    そう!夜に車に乗ってでかける、という選択肢が今まではなかったよな!つまり、夜遅くまで音楽の打ち合わせをしたり、遠くの人に会いに行くこともできるし、酒を飲まないから、翌日も普通に目覚めて生活ができる。メリットだけで考えると素晴らしい断酒だけど、頭じゃ分かっちゃいるけど、やめられないのがお酒。長年の習慣と、楽しかったよな、というドーパミンを欲している脳による、その欲求に負けるか否か。知識は得た。あとは、脳に打ち勝つのみ!2週間達成した後の勝利の大人飲み、楽しみにしてるぜ!