逆立ち日記#3

酒を抜く生活になってから

朝の目覚めがすこぶる良い。

ただし、

夜間に襲う疲労感は以前より増した。

否、以前は酩酊により

感覚が麻痺していただけなのかも知れない。


規則正しい生活には、

夜に正しい眠気がくるものだ。


激務の仕事に身を投じていると、

仕事上がりの一杯を欲する

気持ちを抑えることができない。


僕は酒と共に生きていた。

断酒をすることは、

長年連れ添った

恋人を失う感覚に似ている。


気を紛らわせるために

僕はザクロ酢の炭酸割りを飲んだ。


僕は今、

均衡の取れた天秤の上にいる。

些細な要因により

どちらにも傾き得る天秤の上に。



BGM:打首獄門同好会『布団の中から出たくない』

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コメント: 1
  • #1

    つち (金曜日, 04 6月 2021 23:20)

    そのとおり!夜は自然に眠くなるのに、お酒は興奮させる成分が入ってるから、無理やり身体を起こして負荷をかける。自然な睡眠欲のまま眠ることが、身体と脳の一番の栄養!共に脳のドーパミン欲求を乗り越えよう!