音楽編集と私 その5

この日記の聡明な読者諸君は、

先刻ご承知のことと思うが、

僕は、優柔不断でだらしなく、

音楽以外に何の取り柄もない

壮年期を迎えつつある

酒好きで口数の少ない

成人男性である。


そんな僕にも再興するための

機会を与えられることがある。


要因1

没入型気質の僕は、

音楽編集に熱中するがあまり、

気が付けば

朝を迎えていることがある。

それが健康不良を招く。


要因2

ひょんなことから

僕が高血圧であることが発覚。

食事習慣の改善を図るため、

塩分制限を余儀なくされる。


要因3

高血圧について調べていくと、

寝不足を原因とする

自律神経の乱れにより

発症に至る事例がある、

という記事に辿り着く。


以上の要因を鑑みて、

僕は自ら制約を課した。

"音楽編集に注ぎ込む時間は、

12時間までとする"

これにより、

睡眠時間が担保され、

心身ともに健全なDTMライフを

謳歌できると僕は考えた。


その後、

溢れ出す僕の創作欲求に打ち勝てず、

"休日は1日3時間まで認める"

"気分が乗った時は時間無制限とする"

という謎の特措法を発令しつつも、

僕は命を削るような

悪習からの脱却に成功したのだ。


過去の告白のとおり、

僕は三島由紀夫先生の作品に

大きな衝撃を受けて以来、

美しい文章を書くことを

初手から諦めている。

ただし、何かを表現するための

必要最低限の作文力は

不可欠だと考えている。


日記読者諸君のうち、

僕の文章に魅力を感じる人が

いるとするなら、

(おそらく皆無だろう)

それは"作文する"ことを

不完全ながらも継続した

僕の成果だと言えなくもない。


音楽編集についても同様である。


僕はその完成度を問わず、

試作を含めた作品を

不断に吐き出し続けた結果、

体験的にその技能を獲得したのだ。

よって僕は、自分の実力が

どの程度に位地しているのか

全く検討がつかないでいる。

世間から見れば、

僕の音楽編集の技術は、

初心者に属するのかも知れない。

しかし、

唯一言える確かなこと。

それは、

僕の胸のうちにあるのは、

極めて純度の高く、

透き通るほど純粋な

表現欲求だけである。


これからも僕の実験は続く。

それが例え、

世間の誰からも

望まれていないものだったとしても。



BGMZazen BoysAsobi

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コメント: 2
  • #1

    つち (木曜日, 07 1月 2021 21:18)

    素晴らしき向上心!ひさやんの文章力、編集能力、ギターの表現力は素晴らしいし、常に尊敬している!俺も負けない様に精進するとも!これからもよろしくお願いします!

  • #2

    中村 (金曜日, 08 1月 2021 13:13)

    そうなのか!ありがとう!