そんなことはどうでも良いのだ

なんだかやる気の湧かない日が続く。

そんな時は決まって

何をしても結果が伴わない。

それでも僕は毎日ギターを弾き、

音源の編集に精を出す。

人生に無意味な道程など存在しない。

目的地に向けての

トライ&エラーの連続こそが道となり、

日々の積み重ねが

未踏の地を切り開くのだ、

と自分に言い聞かせる。

そもそも、それらに捧げた時間が

価値があったかどうかについての

考察に意味はない。

僕は、ただ自分のやりたい事を

自分の責任で遂行しているだけだ。

納得のいく編曲に辿り着けない日々は、

このように僕を理屈家にさせる。

悪い傾向だ。

そんな折、

僕の飲み友達のひとりが

素敵なライブを観てきた、

という報告をしてくれた。

僕はそのことについて

羨ましくなったと同時に、

昔、僕がレッチリのライブを観に行き、

その内容がとても良かったと伝えた

アイルランド人の女性から

『Sooo jealous！』と

言われた時のことを思い出していた。

(そんなことはどうでも良いのだ)

久しぶりにそのバンドの楽曲に

耳を傾けてみると、

まるで押入れの奥に眠っていた

卒業アルバムを開いた時のように、

音楽に対する

その当時の僕の純粋な感情が蘇ってくる。

気が付くと、

僕の空は澄みやかに晴れ渡っていた。

やはり、止まない雨はないのだ。

いや、実は最初から、

雨など降っていなかったのかもしれない。

BGM：The yellow monkey『天国旅行』