僕の海外旅行記2

昨日の僕の咆哮が天に届いたのか、

今朝は土砂降りの雨が降っていた。

しかし、今日は昼から

ドルフィンウォッチングの

ツアーを予約している。

僕たちはこのツアーに参加するために

休日出勤を厭わず、

時には泥水をすすりながら、

毎日身を粉にして働いてきたのだ。

この時ばかりは雨に降られては困る。

という僕の不安は杞憂に終わった。

この辺りでは通り雨(スコール)が

定番らしく、ものの数分で

事態は沈静化を迎え、

(それでも好天には恵まれなかったが)

僕たちは無事にイルカの群れを

見ることができた。

その後、僕たちは、

白砂のビーチに駆け込み、

エメラルドグリーンの海面に飛び込んだ。

紫外線量が日本の5倍はあると

言われている灼熱の太陽を浴びながら、

僕は停止したはずの思考のネジを

再び巻き直していることに気付いた。

何故、屋外でビールを飲めないのか。

僕が滞在している

タモンという街に住む人たちは、

親切で優しい人が多い気がする。

そしてなにより肉が美味しい。

どの飲食店に入っても、

肉(牛肉、豚肉)のレベルが高い。

おそらく肉に対する概念自体が

僕たちのそれとは次元が違うのだろう。

そして僕はある出来事をきっかけに、

この国が屋外での飲酒を

固く禁止している理由について、

少し理解をしてしまう。

人を愛するためには、

その人の長所だけではなく、

その人が持つ負の面(ダークサイド)を

受け入れなければならない。

次回は、そのような話をしよう。

BGM：Weezer『Surf Wax America』