店の支払いをきちんと済ませたのか全く分からない

昨日の夜の記憶がない。

仕事終わりに職場の人と飲みに行き、

その後、ひとり夜の街に解き放たれた僕は、

いきつけのバーでウォーキングデッドを観ながら、

いつもの氷なしハイボールを数杯と

ホッピーを喉に流し込んでいた。


そのうちに隣のお客さんと意気投合し、

美鈴の餃子を注文しようという話になり、

どのような手段で

餃子が運ばれてきたのか覚えていないが

餃子をアテに僕の飲酒は続く。

ただし、それ以降の記憶はない。


店の支払いをきちんと済ませたのか

全く分からないが、

数ヶ月前に失くした

僕のお気に入りのニット帽が

その店の落し物コーナーに

置いてあったことを鮮明に覚えている。

泥酔して記憶をなくした僕から

今まさに記憶をなくしつつある僕へ、

黒色のニット帽は受け継がれたのだ。


気が付けば世界は朝を迎えていた。

僕は自宅の居間のほぼ中心で

寝袋に包まれながら、

かつて誰のものでもなかった道路を

千鳥足で歩く自分の姿を想像した。


二日酔いで頭が割れるように痛い。

しばらく飲酒をする気持ちになれないが、

おそらく今日の晩には

また酒を飲みたくなるのだろう。

そうやって僕たちは繰り返してきたのだ。

多分これからもずっと。



BGM:七尾旅人『きみはうつくしい』

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コメント: 2
  • #1

    つち (土曜日, 09 2月 2019 11:57)

    こちらも焼肉飲み放題で最高な夜やった!しかも、最後マッコリに切り替えたせいか、二日酔いもない!これが一番最高な飲み会だ!なかなか出来ないけど(笑)(*´-`)

  • #2

    中村 (土曜日, 09 2月 2019 12:50)

    そして物語は外道飲みの世界へと続く!