「また夏が来たな」と僕は思う

コンビニで購入したクラフトビールを

キンキンに冷やして飲もうと思い、

件のビールを冷凍庫に放り込んで

5分後に取り出そうと画策したものの、

冷え待ちにハイボールをぐいぐいやってしまい、

取り出すことを失念した末、

翌日に凍結したそれを発見することが

僕の生活においてしばしば見られる。

 

これら一連の行為を経て、

「また夏が来たな」と僕は思う。

 

音源のミックスダウンをしていると、

他のアーティストの楽曲の

トラックの定位や音のバランスなどが気になり、

音楽を聴いて純粋に楽しめない時がある。

(これこそがひとつの楽しみ方なのかも知れないが)

 

僕がミックスダウンの何たるかを語るというのは

非常におこがましいことだが、

自分の思考を整理する意味も含め、

今回はトラックの定位についての話をしたい。

 

トラックの定位とは、

録音した各パートの配置のことを指す。

編曲者は、各パートの音が被らないよう気を配り、

頭をひねりながらトラックを配置していくのだが、

僕の経験上、

音の配置については、

概ね二つのパターンに大別できる。

 

①ライブ再現配置

これはヴォーカル、ドラム、ベース、ギターなどの

ライブ演奏時の立ち位置を基に、

トラックを配置する手法である。

バンド形態のアーティストに多く見られる配置だ。

ベタではあるが王道でもあり、

僕の好きなバンドは大概この配置を採用している。

 

②歌もの配置

これは上物と呼ばれる楽器群をほぼセンターに配置し、

空間系のモジュレーションなどを用いて

それぞれの音像に異なる広がりを持たせることで、

トラック同士が喧嘩しないようにする手法である。

ちなみに、サビでLRにコーラスなどを振ると

楽曲にメリハリがついて

とても気持ちの良い仕上がりになる。

この配置は最近の楽曲に多い気がする。

 

僕の見解では、

トラックの定位が横軸、

周波数分布(EQ)の処理が縦軸、

それらにリバーブや空間系エフェクトなどをかけ、

平面であった音源に立体感を持たせることができると考えている。

 

もう少し詳細な解説もしたいが、

文字におこすのが面倒なので

今回はこれくらいにしておこう。

また気が向いたら記事にするかもしれないし、しないかもしれない。

 

 

BGM:東京事変『能動的三分間』